お歳暮は江戸時代から行われてきた慣習であり、今も根強く続いています。年の暮れにお歳暮は贈るものですから、その先にある新年を楽しく迎えられるように、お正月に必要な酒や餅、乾物といったものが贈られていました。その名残で、現在もお歳暮に贈るものとして海苔などの乾物は人気がありますし、日本酒やビール、ジュースといった賞味期限が長いものも好まれています。お歳暮を贈る時期は、西日本と東日本では多少異なるところがありますが、両方とも12月20日までに届くようにすることがマナーになっています。
年末やお正月が近づくと、交通機関も混雑しますから宅配便も遅延してしまうことがあります。そのため少し余裕を持って早めに贈るようにすれば、12月20日までには間に合わせることができます。ただ遅れてしまった場合には、お正月から1月の6日までに御年賀として贈る方法もあります。年末で混雑しているときに、相手を煩わせたくないというときには、御年賀を贈らせていただきますと手紙や電話で伝えておくと良いでしょう。
そして喪中の時は年賀状は差し控えることが一般的になっていますが、お歳暮はそうではありません。送り主だけでなく、先方が喪中であっても、贈り合うことは差し支えないことになっています。ただ忌中であった場合、気になるようであれば事前にお断りをするという方法があります。その場合は、代わりに時期をずらして寒中見舞いをおくるということが行われています。